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再開発が進む熊本駅、2021年には博多駅に次ぐ規模の駅ビルも
2021年の開業をめざし、熊本駅の再開発が進んでいます。在来線の高架化とともに新しい駅ビルが完成すれば、九州では博多駅に次ぐ規模となり、鹿児島中央駅よりも大きくなるなるようです。
これまでのニュース報道などによると、新しい駅ビルは14階建て延べ約11万平方メートルで、ガラス張りの内部に滝や樹木が重層的に連なる「水と緑の立体庭園」が整備されます。
1階から7階には商業施設、8階から14階に約200室のホテルが入り、9階にはシネコンも開設されます。また、駅周辺には高齢者向けのマンションや立体駐車場も計画されていて、熊本駅一帯の景観もガラッと変わりそうです。夏ごろにはさらに詳しい情報が発表されます。
【JR九州、熊本駅ビル詳細夏ごろ公表 上場後初の株主総会(熊本日日新聞)】
0番ホーム跡地には大型商業施設が
熊本県民にとっては、当たり前と感じられるかもしれませんが、熊本駅には主に豊肥線の列車が発着する0番ホームがあります。でもなぜ、1番ホームから始まっていないのでしょうか?東京の眼科医の方が運営されている【0番線・0番のりば大全】というサイトで世界中の0番ホームや乗り場について詳しく解説しています。
このサイトによると、駅長室から離れる順に1番、2番と名付けられる慣習になっていて、駅舎と反対側までホームが拡張する際に0番と名付けられます。かつては全国に約100か所にあったと思われる0番線・0番乗り場は、現在約40か所にまで減っているそうです。0番ホーム付近には、商業ビルが建設される予定です。
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0Aから0Cまで3種類、どうしてこうなった
熊本駅の0番乗り場は、0Aと0Bに分かれていて、一時0C乗り場が存在した時期もありました。0C乗り場臨時列車の発着用として使われたようですが、現在はホームの案内板はありません。
熊本県内で活動する「熊本鉄道愛好クラブ有明会」という団体があります。私の友人Tさんも古参メンバーの一人なので、0番ホームのことを尋ねたところ、耳寄りな情報を持っていました。
30年ほど前、Tさんら2人の高校生会員が、ちょくちょく熊本駅に鉄道写真の撮影に訪れていました。顔見知りだった当時の熊本駅長から、0番ホームのネーミングなどについて話す会議の場に呼ばれたそうです。会議の場で2人が「金沢駅が0A、0Bという呼び方になっている」と情報を紹介。結果的に提案のような呼び方に決まったというのです。
0番ホームが誕生したのはさらにさかのぼるのですが、Tさんたちが会議に呼ばれたのは、0番ホームが増設されたタイミングだったようです。40年くらい前には「0番ホーヒ」みたいな表記があったような記憶もかすかにあります。
また、熊本駅のアナウンスでは「れいばんAのりば」と呼んでいますが、ゼロばんと呼ぶ駅の方が主流らしく、この点でも全国的に珍しかったのです。
なくなってしまうのは名残惜しいですが、跡地に建設予定の立派な駅ビルも今から楽しみです。
0番ホーム最後の日
熊本駅が完全高架化される3月17日の前日、16日の早朝に0番ホームを訪れてみました。ダイヤ改正で、特急有明が大幅に減便されて平日の上り1本だけになってしまいます。有明2号が0番ホームで夜を明かすと聞き、最後の姿を撮影してきました。
0Bに有明、0Aに豊肥線の普通が停車していると、0Cに回送列車が入線してきました。
0番A~Cホームがすべて列車で埋まりました。最後の日にこのシーンを見られてよかったです!さようなら0番ホーム。
お別れ0番線 JR熊本駅在来線ホーム高架化完了で“お役御免”(熊本日日新聞)
JR熊本駅の在来線ホームの高架化工事が完了するのに伴い、豊肥線などのホームとして使われてきた0[れい]番線が16日、“お役御免”となった。JR九州熊本支社によると、0番線と表記されるホームは長崎駅にもあるが、全国的に珍しかったという。
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