2021年11月第4週の熊本では、来夏の参院選熊本選挙区に立憲民主党県連から出馬要請を受けていた県議で元五輪選手の松野明美さんが、要請を辞退したことが報じられました。熊本市南区城南町の住宅で元城南町議の中村尊徳さん（当時７４）が、殺害された事件は、２４日で発生から半年が経過しましたが捜査は難航しています。

ＴＳＭＣとソニーの新工場建設で熊本県が「推進本部」初会合

　半導体の受託生産で世界最大手の台湾のＴＳＭＣが、ソニーグループと共同で熊本県菊陽町に新しい工場を建設することを受けて、工場建設を円滑に進め、その経済波及効果を高めるための「半導体産業集積強化推進本部」の初会合を開きました。

　新工場は来年着工し、２０２４年末までの生産開始を目指す計画で、木村副知事は、会合のあとの記者会見で「人材確保や交通渋滞対策のほか従業員の住環境の整備など課題は山ほどある。まずは企業側と早いうちに情報を共有したい」と述べ、課題解決に向けてＴＳＭＣやソニーグループ側と協議をしたい考えを示しました。(2021年11月22日　NHK)

県庁食堂に大豆ミートの特別メニュー 地元ベンチャー開発

　熊本市に本社があるベンチャー企業が開発した「大豆ミート」を使った特別メニューが２４日から３日間、熊本県庁の食堂に登場しました。

　大豆を原料に作られた大豆ミートは肉のような食感があり、タンパク質が豊富でありがなら、本物の肉に比べてカロリーが低いのが特徴だそう。

　大豆ミートを開発したＤＡＩＺの経営企画室の井出啓太副主任は「鶏肉や豚肉、牛肉の味や食感を再現しているので、いつのまにか大豆ミートを食べている驚きや食べ比べを楽しんでもらいたい」と話していました。(2021年11月24日　NHK)

元城南町議殺害から半年　手掛かり乏しく、捜査難航

　熊本市南区城南町の住宅で元城南町議の中村尊徳さん（当時７４）が、ひもで両手両足を縛られ、口と鼻を粘着テープでふさがれ殺害された事件は、２４日で発生から半年が経過しました。警察は延べ約１万３８００人の捜査員を投入しましたが、有力な手掛かりがないまま、捜査は長期化し難航しています。

　これまでの捜査で、中村さんに目立ったトラブルは確認されておらず、犯行動機について「怨恨［えんこん］の線は薄い」と捜査幹部。中村さんの寝室からは複数の種類の靴跡も見つかっており、県警は複数犯による強盗殺人との見方を強めている。ただ、なぜ犯人が中村さんの手足を縛った上で窒息させる手段を取ったのかは、依然分かっていない。(2021年11月24日付　熊本日日新聞)

　警察は、敷地内から採取した足跡や毛髪、指紋など数百点を分析したものの、犯人に結び付く証拠は現時点で得られていないそうです。

松野明美さん、立憲民主党の出馬要請を辞退　来夏の参院選

　来年夏の参院選熊本選挙区を巡り、立憲民主党県連から出馬要請を受けていた県議で元五輪選手の松野明美さん（５３）が、要請を辞退したことを熊本日日新聞が２５日報じました。

　松野氏が同日、立民県連幹部らに伝えた。松野氏は熊本日日新聞の取材に「自民党１強では活発な議論の機会が失われ、熊本の発展につながらない」との思いはあるとしつつも、「これまでの選挙は無所属で戦っており、私個人を見て支持をもらってきた。野党統一候補の旗で戦った時に自分の思いが伝わるのか。不安がぬぐいきれなかった」と答えた。(2021年11月26日付　熊本日日新聞)

　松野氏は陸上選手として実業団のニコニコドーで活躍し、１９８８年ソウル五輪の女子１万メートルに出場。９５年に現役を引退した。熊本市議を経て２０１５年に県議に転身して２期目。無所属で活動している

ロアッソ熊本、2位宮崎に敗れJ2昇格持ち越し

　明治安田Ｊ３第２９節最終日は２８日、首位のロアッソ熊本は２位宮崎に０－１で敗れました。これで通算成績１４勝９分け４敗（勝ち点５１）となり３位に後退。２位以内が条件となるＪ２昇格は次節の最終戦に持ち越しました。

　これまで３敗しかしていなかったロアッソ。最悪でも引き分けで昇格を決めてくれると期待していた人も多かったのではないでしょうか。

　熊本は前節と同じ布陣で臨んだ。前半は立ち上がりから主導権を握って攻め込んだものの、無得点で折り返した。後半はＦＷ高橋利樹や途中出場のＦＷターレスらが得点機を決めきれず、３９分にＦＫのこぼれ球を押し込まれた。(2021年11月29日付　熊本日日新聞)

　次戦は１２月５日午後２時から、えがお健康スタジアムで６位岐阜との最終戦に臨みます。昇格がかかったホーム戦は盛り上がりそうです。