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2018年の大河ドラマ「西郷どん」最終盤の西南戦争放映に合わせて、11月25日に開催された「JR九州ウォーキング」の「『西郷どん』ゆかりの西南戦争遺跡とふれあいの丘交流祭りを訪ねて」で、西南戦争ゆかりの地を歩いた記録です。
スタートは田原坂駅
田原坂駅で下車すると、ちょうど上りと下りの列車が一緒に停車したので、参加者でホームがいっぱいになりました。ふだんは秘境駅のような乗降数なので、こんなに人が降りるのは珍しい光景です。
狭い駅構内でウオーキングの受け付けです。きょうのマップを受け取ります。
下から見上げた田原坂駅。
丘陵地帯をひたすら歩く
田原坂駅はもともと信号所だった無人駅で、周りには民家はありません。夜中に降りたら怖いだろうなあと思いつつ、駅前の道を歩き始めます。
途中には牛さんの姿も。
30分ほどで、七本柿木台場薩軍墓地に到着。
田原坂公園に到着
さらに15分ほどで、田原坂公園に着きました。田原坂駅を最寄り駅だと思って歩いてしまうと、40分~50分はかかってしまいそうです。駐車場にはちょうど期間限定で運行中の「せごどん号」が駐車中でした。
左手は砲弾の跡を復元した土蔵、右手が資料館です。今日はウオーキング中につき資料館は立ち寄りません。
資料館の展望台から西南戦争ゆかりの場所が一望できます。ここで150年ほど前に日本人同士が戦争していたのだと思うと、感慨深いものがあります。
「田原坂」を下る
田原坂公園をすぎると、本命の「田原坂」を下ります。いまでこそ山の中の小道ですが、当時は砲台を運べるのはここしかなかったそうで、幹線道路だったのです。だからこそ、武器を運びたい官軍と邪魔したい薩軍の間で激しい戦闘が繰り広げられることになるのですが。
麓から「一の坂」「二の坂」「三の坂」と名前が付けられています。今回は坂を降りるルートなので、三の坂から通っていきます。
坂を下り終え振り返ります。田原坂の入り口には、案内板が立っています。ここから少し登って左手には、「一の坂公園」があり、駐車場もあります。田原坂駅から歩いてきて、ここまで約1時間です。
玉東町を散策
田原坂を下りた後は、玉東町内のゆかりの地を散策していきます。のどかなあぜ道を歩きます。
町中に官軍墓地へ続く小道の案内板が。
高月官軍墓地です。田原坂駅からここまで約1時間半。たくさんのお墓が並んでいて、戦没者の出身地をみると官軍が日本全国から招集されたのがわかります。ここは大きな道路(三池往還)沿いだったため、軍人の士気が下がるということで、後にさらに山手の方に墓地をつくることになったそうです。
「敵味方なく助ける」という精神で知られる「日赤発祥の地」としても有名な、正念寺を通ります。
少し歩くと官軍本営跡の公民館に。
有栖川宮督戦の地。
田原坂が陥落した後、政府軍の最高指揮官だった有栖川宮が小高いこの地から戦場を視察したそうです。
西南戦争と直接関係ないのですが、約1300年の歴史があるという木の葉猿の窯元も見物。ここまで田原坂駅を出てから2時間20分ほどです。
ふれあいの丘交流祭りが開催中
ウオーキング大会と日程を合わせたのか、玉東町の入浴施設「ふれあいの丘交流センター」でイベントが開催されていました。ここもウオーキング大会のコースです。
以前取材した、官軍めしと薩軍めしが販売されていました。こういうイベントの時には、予約なしに食べられるのですね。
ゴールの木葉駅に到着しました。少し寄り道しながら歩いて3時間弱でした。
駅前に観光拠点施設「ぷらっとぎょくとう」が2018年6月にオープンしました。だいぶ歩いてカロリーを消費したので、ソフトクリームを頂きました。ハニーローザソフトが名物なのですが、うっかり普通のバニラ味にしてしまいちょっと後悔。
まとめ
今回は大河ドラマ「西郷どん」が西南戦争の場面に差し掛かる、ちょうどよいタイミングで開催されたJR九州ウオーキング大会に参加しました。その名前から田原坂駅が最寄りと思われがちですが、田原坂駅で下りても周囲には民家もありません。歩いて田原坂まで行くと1時間弱はかかってしまいます。歩くのが苦手な人は玉東町の木葉駅で下りてタクシーに乗った方が良いと思います。
激戦地とはいえ、目立った遺跡があるわけでもないので、当時のことに思いをはせる想像力も必要です。西南戦争の予習をしてから訪れた方が良いでしょう。
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