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【熊本城下町散策シリーズ~古町エリア編⑧】加藤清正公が築いた万町をぶらりと散策してみた!

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熊本市の有名観光地の一つ「熊本城」。

熊本城を築城した加藤清正公は現在の熊本の基盤を造り、熊本の人からは「せいしょこさん」の呼び名で親しまれています。

その加藤清正公が熊本城築城とともに行ったのが城下町の整備でした。

この城下町は現在、どのような姿になっているのでしょうか。

そんな城下町を巡る「熊本城下町散策シリーズ」。

第八回目となる今回は、加藤清正公によって築かれた城下町「古町」エリアの一角、万町(よろずまち)一丁目・二丁目を訪ねてみました。

碁盤目状の町割りと寺院が織りなす独特の景観で知られる古町エリア。

その中で万町を散策しながら、その歴史と現在の姿をご案内します!

 

加藤清正公が築いた城下町と古町について

熊本城の築城と共に整備された城下町です。

加藤清正公は1601年から熊本城の改築に着手し、城下町の整備も進めました。

その際、「新町」と「古町」、2つの城下町を造りました。

新町は熊本城の正面にあたり、5つの城門に囲まれた城内町で、短冊形の町割の中に御家中の武家屋敷と町人町が混在していました。

古町は熊本城の南側に位置する由緒ある地域で、火事による延焼防止および有事の際の軍事拠点として碁盤目状の中心に寺を配した「一町一寺(いっちょういちじ)」の町割の中に、坪井川の荷揚げ場を有する問屋が軒を連ね、物流の拠点として発展しました。

 

一町一寺の町割について

古町エリアの特徴的な都市計画として「一町一寺」が挙げられます。

これは一つの町内に必ず一つのお寺を配置するという、加藤清正公の独特な考えに基づいた町づくりです。

この制度により、お寺は地域コミュニティの中心として機能し、防災や教育の役割も担っていました。

 

万町について

万町二丁目の案内板

今回散策した万町はちょっと珍しい町割りで、一丁目と二丁目で少し離れており、間に米屋町三丁目をはさんだエリアとなっています。

その名の通り、生活に必要な品物[櫛(くし)、簪(かんざし)、化粧品など]を扱う問屋が並んでいました。

 

マップ

万町はこのエリアになります。

 

いざ、万町を散策!

今回は万町一丁目からスタート!

万町一丁目の風景

まっすぐ続く道を歩いて行きます。

なんと!万町一丁目に入ってすぐのところに歴史的建造物を発見!

杉谷せっしょう旧居跡の外観

杉谷せっしょう旧居跡」です。建物の前に案内板がありました。

杉谷せっしょう旧居跡の案内板

案内板によると、杉谷雪樵(すぎたにせっしょう)は、当時、熊本を統治していた細川藩の最後のお抱え絵師だったそうです。

明治11年~20年までこの住居に住んでいたそうで、現在もその当時の座敷が残されているとのこと。

ただ、中の見学はできないようです。

 

米屋町から見た万町一丁目

万町一丁目をあとにし、米屋町二丁目を通りながら、万町二丁目へ。

 

万町二丁目の端にも歴史的建造物があるのを発見!

早川倉庫の外観

早川倉庫」です。

岡崎酒類醸造場」として明治10年に建てられた歴史ある建造物です。建材には、熊本城の木材が使われているそうです。

 

早川倉庫の看板

建物に掲げられている看板からもその歴史の古さを感じます。

現在は貸倉庫として運営されており、定期的にマルシェなどのイベントも開催されています。

また、2023年4月1日には、2階の一部に「ワーキングスペース 素心吟舎(そしんぎんしゃ)」をオープンしています。

 

一丁目、二丁目合わせて200メートルほどの道でしたが、マンションなど近代的建物がある中、歴史的建造物も存在する、散策していて楽しいエリアでした!

 

万町にある「一町一寺」のお寺

今回散策したエリアには、万町一丁目に「成満寺(じょうまんじ/浄土真宗)」、「正覚寺(しょうかくじ)/浄土真宗)」が存在します。

成満寺

成満寺の案内板

案内板によると、もともとは明応二年(1493)に別の地に建立されていましたが、慶長に加藤清正公の招きに応じ、現在の場所に領地をいただき、本堂を建立したそうです。

 

成満寺の案内標識

道路から少し入ったところにあるため、電柱に標識が建てられています。

 

成満寺の入口

この先が成満寺です。

 

成満寺の入口

成満寺の札が掲げられた門に到着しました。

 

成満寺の本堂

境内には立派な本堂が建っています。

 

成満寺の梵鐘

成満寺の経蔵

周囲には梵鐘(ぼんしょう/写真上)や、経蔵(きょうぞう/写真下)[お教を納めるための蔵]もあります。

マップ

住所:熊本市中央区万町1丁目30

 

正覚寺

先ほどの成満寺の道をはさんで向かい側にあるお寺です。

正覚寺の本堂

正覚寺も本堂が立派です。

こちらのお寺には、一町一寺の案内板はありませんでしたので、正確なお寺の情報は分かりませんでした。

マップ

住所:熊本市中央区万町1丁目8

 

 

万町にあるお店など

今回散策した万町一丁目・二丁目にあるお店などを紹介します。

お茶の三翆園(さんすいえん) 熊本萬町店

万町一丁目を入ってすぐのところにある緑茶専門店です。

お茶の三翆園 熊本萬町店の店舗外観

向かい側には、歴史的建造物である「杉谷せっしょう旧居跡」がありますが、こちらの建物もかなり歴史があります。

 

お茶の三翆園 熊本萬町店の店舗外観

お茶の三翆園は、明治38年熊本県人吉市で創業された老舗の会社です。

店内には、様々な種類のお茶が販売されています。

店舗情報

店名お茶の三翆園(さんすいえん) 熊本萬町店
ジャンル茶葉販売店
住所熊本市中央区万町1丁目35

電話番号

096-354-8775

営業時間

9:30~18:30

定休日

火曜

公式サイト

https://sansuien.com/

マップ/アクセス

熊本市電2系統 / 河原町電停より徒歩4分
熊本市電2系統 / 呉服町電停より徒歩4分

 

川上酒店

万町一丁目にある酒屋です。

川上酒店の店舗外観

こちらのお店の建物も歴史がありそうです。

店内には、熊本県産の日本酒や球磨焼酎をはじめ、様々な種類のお酒が販売されています。

店舗情報

店名川上酒店
ジャンル酒店
住所熊本市中央区万町2丁目3

電話番号

096-326-1568

営業時間

9:00~19:00

定休日

不定休

公式サイト

https://k-sake.com/index.html

マップ/アクセス

熊本市電2系統 / 呉服町電停より徒歩3分
熊本市電2系統 / 河原町電停より徒歩6分

 

Bar Kawakami

先ほどの川上酒店のお隣にあるバー

Bar Kawakamiの店舗外観

こちらのお店の建物も、古民家風でかっこいいです。

アットホームな雰囲気のバーで、利き酒師がオススメする熊本の地酒や、ソムリエセレクトのワインなどがいただけます。

店舗情報

店名Bar Kawakami(バー・カワカミ)
ジャンルバー
住所熊本市中央区万町2丁目1

営業時間

18:00~23:00

定休日

日曜

Instagram

@bar_kawakami

マップ/アクセス

熊本市電2系統 / 呉服町電停より徒歩3分
熊本市電2系統 / 河原町電停より徒歩6分

 

万町散策 ~ まとめ

今回は、加藤清正公が築いた城下町「古町エリア」の中から万町一丁目・二丁目を散策しました。

生活に必要な品物が販売されていた万町とはちょっと違う印象でしたが、歴史的建造物や老舗のお店が多く建ち並び、近代的な建物が建ち並ぶなかにも歴史を感じるエリアでした。

散策していてとても楽しいエリアでした!

 

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