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来年4月末で「平成」が終わります。元号の変わり目といえば、「平成」と書いた紙を掲げた小渕官房長官(当時)が、新元号を発表したシーンが思い出されます。あれから30年も経っているのかと思うと、時間の流れの速さを実感します。
残り少ない「平成」に名残を惜しんで、熊本市内で元号が町名になっている2ヶ所を訪ねてみました。
意外と歴史が浅い「昭和町」
バスの終点の一つで、なんとなく名前を知っていた熊本市の「昭和町」。今回、地図で正確な位置を確かめました。熊本市東町一帯の大きな長方形のような区画と、通称「電車通り」の狭間のような位置です。
昭和の時代が始まったころに、記念して町名が付けられたのではないかと予想していました。ところが、過去の新聞記事によると、昭和町が誕生したのは、昭和三十四(1959)年だそうです。ただ、なぜこの一帯が「昭和町」という名前になったかまでは分かりませんでした。
「昭和町生まれる。熊本市秋津町大字秋田字北境塚一五九番地が十二月一日から昭和町に町名変更」と、昭和三十四年の同日付の「くまもと市政だより」は広報している。戦後も終わり、所得倍増・高度成長の光が差し始めた時代。光り輝く時代とともに発展することを願って、年号に因む町名とされたのであろう。(2008年10月3日 熊本日日新聞「くまもと地名あらかると」)
現地に行ってみると、電柱にはしっかり「昭和町」の名前が。
町の北側の境目は排水路になっています。
昭和町への入り口の一つとなっている古びた橋がありました。
昭和町の区画はそんなに広くないので、徒歩でもすぐに回れました。特に目立った建物や施設はなく、閑静な住宅街が広がっています。
「熊本昭和郵便局」がありました。
平成駅にあった「昭和」
いっぽう、熊本市南部に広がる新しい町並みが「平成」です。昭和の時代は田んぼの中にぽつんとそびえるガスタンクが印象的だったのですが、平成の30年間ですっかり開発が進みました。
平成駅の上にかかる跨線橋から見渡すと、すっかり住宅が立ち並んでいます。
熊本日日新聞の記事によると平成3年に「平成」という町名が誕生していました。
熊本市では二月二十五日から、十禅寺町、秋津町などの町堺町名を変更するが、この中で新たに「平成」の地名が誕生する。「平成一丁目~三丁目」となるのは現在の世安町、本山町、本荘町、萩原町、と十禅寺町の一部三十三万平方メートル。新南部土地区画整理事業が進められた一帯。市では昨年八月までに地元の土地所有者と三回の会合を開いて新しい町名を協議してきた。(1991年1月24日 熊本日日新聞)
平成駅に行くと、そのものずばり駅名の看板が平成です。
平成駅に「昭和タクシー」の看板が。偶然でしょうが、2つの元号が並んでいます。
平成22年2月22日に、ふと思い立って平成駅で購入したきっぷが見つかりました。よく見ると購入時間は21時14分。せっかくなら22時22分まで待てば良かったのにと思います。
二度あることは…次の元号も町名に?
「昭和」「平成」と元号を町名に取り入れてきた熊本市。今度、新しい元号が決まれば、その名を使った町名が誕生するのかもしれません。
平成駅などJR九州全567駅の記念入場券
5月1日の改元を前に、JR九州が記念の入場券セットの販売受け付けています。
「平成最後の日」となる4月30日の日付を刻印した平成駅のD型硬券入場券1枚と、新元号がスタートする5月1日の全567駅(平成駅を含む)のB型硬券入場券のセットです。
200セット限定で、全568枚をファイルできる保管用のバインダー付き。価格は11万円です。通信販売のみで受け付けています。
購入申し込みは3月27日午後5時までで、発売数を超えた場合は抽選となります。
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