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【熊本城下町散策シリーズ~古町エリア編④】加藤清正公が築いた細工町をぶらりと散策してみた!

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熊本市の有名観光地の一つ「熊本城」。

熊本城を築城した加藤清正公は現在の熊本の基盤を造り、熊本の人からは「せいしょこさん」の呼び名で親しまれています。

その加藤清正公が熊本城築城とともに行ったのが城下町の整備でした。

この城下町は現在、どのような姿になっているのでしょうか。

そんな城下町を巡る「熊本城下町散策シリーズ」。

第四回目となる今回は、加藤清正公によって築かれた城下町「古町」エリアを縦方向に伸びる、細工町三丁目〜五丁目を訪ねてみました。

碁盤目状の町割りと寺院が織りなす独特の景観で知られる古町エリア。

加藤清正公が一番最初町割りを行った細工町を散策しながら、その歴史と現在の姿をご案内します!

 

加藤清正公が築いた城下町と古町について

熊本城の築城と共に整備された城下町です。

加藤清正公は1601年から熊本城の改築に着手し、城下町の整備も進めました。

その際、「新町」と「古町」、2つの城下町を造りました。

新町は熊本城の正面にあたり、5つの城門に囲まれた城内町で、短冊形の町割の中に御家中の武家屋敷と町人町が混在していました。

古町は熊本城の南側に位置する由緒ある地域で、火事による延焼防止および有事の際の軍事拠点として碁盤目状の中心に寺を配した「一町一寺(いっちょういちじ)」の町割の中に、坪井川の荷揚げ場を有する問屋が軒を連ね、物流の拠点として発展しました。

 

一町一寺の町割について

古町エリアの特徴的な都市計画として「一町一寺」が挙げられます。

これは一つの町内に必ず一つのお寺を配置するという、加藤清正公の独特な考えに基づいた町づくりです。

この制度により、お寺は地域コミュニティの中心として機能し、防災や教育の役割も担っていました。

 

細工町について

細工町二丁目の案内板

今回散策した細工町は、古町エリアを南北にのびる町です。一丁目から五丁目まであり、古町エリアの中では一番広い町となっています。

加藤清正公が一番最初に町割りをした町でもあります。

細工町はその名の通り、細工職人が集まっていた町でした。

マップ

細工町はこのエリアになります。

 

いざ、細工町を散策!

細工町は古町の中で一番広い町であり、お寺もたくさん存在します。

前回は細工町一丁目、二丁目を散策しました。

そのときの記事がこちら。

今回は細工町三丁目~五丁目を散策しました。

ここからは、現在の町並みなどを紹介します。

まずは町の北側に位置する細工町三丁目からスタート。

細工町三丁目はこの範囲になります。

 

細工町一丁目、二丁目の風景

細工町三丁目を入ったところから、これまで歩いてきた一丁目、二丁目を振り返るとこんな感じです。

まっすぐに道がのびているのが分かります。

 

細工町三丁目から五丁目の風景

そして、これから歩く三丁目から五丁目の風景。こちらもまっすぐに道が続いているのが分かります。

細工町一丁目、二丁目もそうだったんですが、細工町は県道28号線沿いにマンションや店舗が並んでいます。

その中でも細工町三丁目は飲食店が多く建ち並ぶエリアとなっています。(お店は後ほど紹介)

お店を見ながら歩いていると、すぐに四丁目にさしかかります。

細工町四丁目はこの範囲になります。

 

細工町四丁目、五丁目の風景

細工町四丁目は、会社の事務所や郵便局などが建ち並びます。こちらには飲食店はありません。

 

そのまま、五丁目に入っていきます。

細工町五丁目はこの範囲になります。

五丁目にも飲食店はありません。技術教育や美術の専門学校が建ち並びます。

 

細工町五丁目の端から見た風景

そして、細工町の最南端へ。あらためて、一丁目方面は見えないほど道が長く続いてますね。

 

おてもやんと永田いね像

五丁目の端には「おてもやんと永田いね像」の銅像が設置されています。

おてもやん」は熊本の民謡で、熊本市の夏のまつり「火の国まつり」のクライマックスにも、この民謡をサンバ風にアレンジした曲が使われており、その音楽に合わせて多くの市民が踊る「おてもやん総踊り」が行われます。それほど、この民謡は熊本の人に愛されているわけです。

この民謡を作曲したのが、銅像の三味線を弾いている永田いねさん。

おてもやんにもモデルがいるそうですが、「おても」はくまもとの若い女性の通称だそうで、「やん」は敬称の「さん」、「ちゃん」という意味なので、この銅像の左側がそのモデルの人なのかどうかはわかりませんでした。

 

細工町五丁目から見た風景

さらに細工町五丁目には熊本市電の線路が横断しています。

 

歩いて10分ほどの道のりでしたが、細工町は飲食店などが建ち並び、散策していて楽しいエリアでした。

 

細工町三丁目~五丁目にある「一町一寺」のお寺

記事の最初に、一町一寺の紹介をしましたが、今回散策したエリアには細工町三丁目、四丁目に1つずつお寺があります。

細工町三丁目に「阿弥陀寺(あみだじ/浄土宗)」、細工町四丁目に「宗禅寺(そうぜんじ/曹洞宗)」があります。細工町五丁目にはありません。

阿弥陀寺

阿弥陀寺の表札

阿弥陀寺の参道

参道が長く、かなり敷地の広いお寺だということがわかります。

 

阿弥陀寺の案内板

一町一寺のお寺には案内板が設置されています。

案内板によると、阿弥陀寺は浄土宗阿弥陀寺といい、天正(1573~1592)の頃、白河のほとり(今の東・西・紺屋阿弥陀寺町付近)に建立されたそうです。

しかし、度々の洪水にあい、慶長(1596~1615)に現在の場所に移り、今に至っています。

 

阿弥陀寺の本堂

参道を進んでいくと、大きな本堂が見えてきます。その横に立つ木々もかなり立派です。

 

阿弥陀寺の本堂

本堂を斜め横からも見てみました。かなり大きく立派な本堂であることがわかります。

マップ

住所:熊本市中央区細工町3丁目

 

宗禅寺

宗禅寺の表札

宗禅寺の門

こちらも敷地がかなり広いお寺です。

 

宗禅寺の案内板

案内板によると、宗禅寺は曹洞宗の寺として、寛永9年(1632)にこの場所に建立されました。

境内には西南戦争で亡くなった方々の墓などがあります。

 

宗禅寺の本堂

本堂も大きくかなり立派です。

マップ

住所:〒860-0041 熊本県熊本市中央区細工町4丁目43-67

 

細工町三丁目~五丁目にあるお店など

今回散策した細工町三丁目~五丁目にある飲食店などを紹介します。

特に、細工町三丁目にはたくさんの飲食店が並びます。

 

RISE(ライズ)

細工町三丁目に入りすぐに見えてくるのがお店です。

RISEの看板

緑色の看板が目印の喫茶店です。

 

RISEの店舗外観

お店はこの建物の2階にあります。

メニューにはドリンクだけでなく、弁当やスパゲッティなどもあります。また、夜遅くまで営業しているので、ちょっとした休憩だけではなく、ランチタイムやディナータイムにも利用できます。

店舗情報

店名RISE(ライズ)
ジャンルカフェ・喫茶
住所熊本市中央区細工町3丁目8-202 細工町ハイツ2F

電話番号

096-322-9915

営業時間

10:00 – 22:00

マップ/アクセス

熊本市電A系統 / 祇園橋電停より五福小方面へ徒歩4分

 

おだしと麺むら平

先ほどの『RISE』のお隣にあるお店です。

おだしと麺むら平の店舗外観

かつお節をメインに乾物おだしに特化したラーメン店

醤油ラーメン、塩ラーメン、つけ麺などがあります。

店舗情報

店名おだしと麺むら平
ジャンルラーメン
住所熊本市中央区細工町3-6

電話番号

090-2163-6469

営業時間

10:50 – 14:00

定休日

火曜

Instagram

@odashi_men.murahei

マップ/アクセス

熊本市電A系統 / 祇園橋電停より五福小方面へ徒歩3分

 

お食事処たけした

そして、 『おだしと麺むら平』のすぐお隣にあるのがこのお店です。

お食事処たけしたの店舗外観

メニュー豊富な定食屋です。

人気店で、ランチ時間にはたくさんのお客さんで賑わいます。

店舗情報

店名お食事処たけした
ジャンル食堂
住所熊本市中央区細工町3-5

電話番号

096-356-0918

営業時間

11:00 – 15:00(L.O. 14:30)、17:00 – 21:00(L.O. 20:30)

定休日

日曜

マップ/アクセス

熊本市電A系統 / 祇園橋電停より五福小方面へ徒歩3分

 

松田邦彦青果

ここから向かい側のお店も見てみましょう。

松田邦彦青果の店舗外観

まず『おだしと麺むら平』のすぐ向かい側に見えてくるのがこのお店です。

大きな看板が書いてあるように、県内唯一のバナナ熟成加工専門店昭和元年創業の老舗店です。

県内唯一ということから、お店の前に車を停めて買いに来るお客さんもいます。

バナナだけではなく、オレンジなども販売されています。

店舗情報

店名松田邦彦青果
ジャンル青果店
住所熊本市中央区細工町3-38

電話番号

096-354-5255

営業時間

9:00~18:00(祝日は9:00~12:00)

定休日

日曜

マップ/アクセス

熊本市電A系統 / 祇園橋電停より五福小方面へ徒歩3分

 

松魚村平(しょうぎょ むらへい)

先ほどの『松田邦彦青果』から南に少し歩いたところにあるお店。

松魚村平の店舗外観

こちらもの老舗のかつお節専門店。こちらは『松田邦彦青果』よりもさらに古く、明治創業です。

松魚とは「かつお」のことで、かつおぶしの切り口が松の木の年輪に見えることからこう呼ばれているそうです。

毎日削り立てのかつお節を販売しています。

ちなみに、先ほど紹介した『おだしと麺むら平』は、こちらのお店が始めたお店です。

削り立てのかつお節を使っているラーメンも食べてみたくなります。

店舗情報

店名松魚村平(しょうぎょ むらへい)
ジャンルかつおぶし専門店
住所熊本市中央区細工町3-39

電話番号

096-322-4380

営業時間

8:00~18:00

定休日

日曜、祝日、たまに水曜

公式サイト

https://www.murahei.co.jp/

マップ/アクセス

熊本市電A系統 / 祇園橋電停より五福小方面へ徒歩3分

 

ふみの台所

先ほどの『松魚村平』から再び向かい側のお店を見ましょう。

ここには2軒の飲食店が並びます。

まず一軒目はこのお店。優しい女将さん一人でされている食堂です。

お昼は「日替わり御膳」1醜類のみ提供。夜は居酒屋として、一品料理を中心に提供されています。

店舗情報

店名ふみの台所
ジャンル食堂
住所熊本市中央区細工町3-4

電話番号

090-4981-0717

営業時間

11:30~14:00、17:00~21:00

定休日

日曜、祝日

Instagram

@fuminodaidokoro

マップ/アクセス

熊本市電A系統 / 祇園橋電停より五福小方面へ徒歩3分

 

Cado Bar(カドバル)

『ふみの台所』の2軒お隣にある、店名通り、通りの角にあるお店。

赤い扉が印象的な居酒屋です。古家を改装されており、昔っぽい雰囲気も醸し出しています。

アットホームな雰囲気で、グラタンやカレー、ナポリタンなど洋食メニューをはじめ、唐揚げや鍋、一品料理などお酒にも合うメニューも用意されています。

アルコールメニューも充実しています。

店舗情報

店名Cado Bar(カドバル)
ジャンル食堂
住所熊本市中央区細工町3-1

電話番号

096-295-2233

営業時間

15:00~24:00

定休日

月曜、火曜、水曜

公式サイト

https://cadobar.re-on.net/

マップ/アクセス

熊本市電A系統 / 祇園橋電停より五福小方面へ徒歩3分

 

益雪かまぼこ店

昭和37年(1962)創業老舗かまぼこ店。保存料は使用せず、魚本来の味を生かしたかまぼこを中心にちくわなどが販売されています。

細工町三丁目にありますが、このお店は通り沿いではなく、松魚村平の脇の道を入りしばらく歩いたところにあります。

かまぼこ類だけではなく、熊本の郷土料理の一つ「辛子れんこん」も販売されています。

店舗情報

店名益雪(ますゆき)かまぼこ店
ジャンルかまぼこ専門店
住所熊本市中央区 細工町3-48

電話番号

096-353-2435

営業時間

9:00~17:00

定休日

日曜、祝日

Instagram

@masuyukikamaboko

マップ/アクセス

熊本市電A系統 / 祇園橋電停より五福小方面へ徒歩5分

 

スペシャライズド熊本

アメリカの総合サイクリングブランド「スペシャライズド」。その専門店が細工町四丁目にあります。

店内にはロードバイクやマウンテンバイクなどの自転車がたくさん展示してあります。

販売はもちろんのこと、試乗もできるそうです。

店舗情報

店名スペシャライズド熊本
ジャンル自転車専門店
住所熊本市中央区細工町4丁目40−1 ヴィクトリーマンション1F

電話番号

096-288-1144

営業時間

11:00〜20:00

定休日

火曜、水曜(祝日関係なし、年末年始休業)

公式サイト

https://specialized-store.jp/kumamoto/

マップ/アクセス

熊本市電A系統 / 祇園橋電停より五福小方面へ徒歩2分

 

ゲストハウス 426

古民家をリノベーションした一棟貸しの宿泊施設

1階にはダイニングキッチン、お風呂、トイレ、2階にはリビングと寝室が完備されています。

店舗情報

店名ゲストハウス 426
ジャンル宿泊施設
住所〒860-0041 熊本県熊本市中央区細工町4-26

電話番号

090-9403-2476

チェックイン
チェックアウト

チェックイン:15:00(最終チェックイン:21:00)
チェックアウト:11:00

マップ/アクセス

熊本市電A系統 / 祇園橋電停より五福小方面へ徒歩2分

 

細工町三丁目~五丁目散策 ~ まとめ

今回は、加藤清正公が築いた城下町「古町エリア」の中から細工町三丁目~五丁目を散策しました。

細工町一丁目、二丁目と同様に、加藤清正公が活躍した江戸時代から存在するお店はありませんでしたが、老舗のお店や古民家をリニューアルしたお店などがたくさんありました。

その中には、細工町という名にふさわしく、バナナの熟成加工専門店や毎日削り立てのかつお節専門店、保存料を使わないかまぼこ専門店とこだわり職人の老舗店もありました。

細工町全体として、古い建物を活かしたお店やお寺の数が多く、昔の面影を感じられるエリアでした。

 

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