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【熊本城下町散策シリーズ~古町エリア編⑪】加藤清正公が築いた呉服町をぶらりと散策してみた!

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熊本市の有名観光地の一つ「熊本城」。

熊本城を築城した加藤清正公は現在の熊本の基盤を造り、熊本の人からは「せいしょこさん」の呼び名で親しまれています。

その加藤清正公が熊本城築城とともに行ったのが城下町の整備でした。

この城下町は現在、どのような姿になっているのでしょうか。

そんな城下町を巡る「熊本城下町散策シリーズ」。

第八回目となる今回は、加藤清正公によって築かれた城下町「古町」エリアの一角、呉服町を訪ねてみました。

碁盤目状の町割りと寺院が織りなす独特の景観で知られる古町エリア。

このエリアの一つの町を散策しながら、その歴史と現在の姿をご案内します!

 

加藤清正公が築いた城下町と古町について

熊本城の築城と共に整備された城下町です。

加藤清正公は1601年から熊本城の改築に着手し、城下町の整備も進めました。

その際、「新町」と「古町」、2つの城下町を造りました。

新町は熊本城の正面にあたり、5つの城門に囲まれた城内町で、短冊形の町割の中に御家中の武家屋敷と町人町が混在していました。

古町は熊本城の南側に位置する由緒ある地域で、火事による延焼防止および有事の際の軍事拠点として碁盤目状の中心に寺を配した「一町一寺(いっちょういちじ)」の町割の中に、坪井川の荷揚げ場を有する問屋が軒を連ね、物流の拠点として発展しました。

 

一町一寺の町割について

古町エリアの特徴的な都市計画として「一町一寺」が挙げられます。

これは一つの町内に必ず一つのお寺を配置するという、加藤清正公の独特な考えに基づいた町づくりです。

この制度により、お寺は地域コミュニティの中心として機能し、防災や教育の役割も担っていました。

 

呉服町について

呉服町はその名の通り、唐呉服や内地絹物、麻物、木綿物を並べた呉服屋が立ち並んでいた町です。

呉服町の案内板

一丁目から三丁目まであり、北東から南西へと縦に広がっているエリアです。

細工町(細工職人が集まっていた町)に次ぐ古い町だそうです。

マップ

呉服町はこのエリアになります。

 

いざ、呉服町を散策!

呉服町の北東に位置する一丁目からスタート!

呉服町一丁目からの風景

呉服町一丁目の境界から見た風景。まっすぐに道路が続いているが分かります。

出田眼科病院ふれあいセンターの外観

呉服町一丁目の現在は呉服屋のイメージはなく、マンションや病院の関連施設などが建っています。

写真は眼科病院のふれあいセンターです。

ごふく薬局の外観

周囲には病院もいくつかあり、薬局の数も多いです。

 

2、3分ほど歩くと、二丁目との境界にさしかかります。

呉服町一丁目と二丁目の境界

二丁目からは熊本市電が走る線路を中心に東西に町が広がります。

二丁目はマンションが多く建ち並ぶエリア。このエリアにも、呉服町が立ち並んでいた面影はありません。

何軒かお店がありましたが、それは後ほど「お店紹介」のコーナーで紹介します。

 

さらに市電の線路と並行して歩いていくと、二丁目と三丁目の境界にさしかかります。

呉服町二丁目と三丁目の境界

ひたすらまっすぐに市電の線路が続きます。

三丁目もマンションが多く建ち並ぶエリアです。

そして、三丁目と隣町との境界に到着。ここから先は、東阿弥陀寺町(写真左)と古桶屋町になります。

東阿弥陀寺町と古桶屋町の記事はこちら。

 

呉服町三丁目から一丁目方面を見た風景

呉服町三丁目の端から散策してきた方向を見たところ。あらためて、まっすぐ道が続いているが分かりますね。

 

ということで、呉服町を散策してきました。

市電が近くを走っていることもあり、全体的にマンションが多く建ち並ぶエリアでした。

 

呉服町にある「一町一寺」のお寺

今回散策したエリアには、一町一寺のお寺ありませんでした

 

呉服町にあるお店など

今回散策した呉服町にあるお店などを紹介します。

武蔵屋

呉服町一丁目入ってすぐのところにある履物店

武蔵屋の店舗外観

明治時代に創業され、110年以上続く老舗店です。建物からもその歴史を感じます。

履き物といっても、現在の靴屋が販売しているような物ではなく、竹皮で作られた草履や下駄などが販売されています。

店舗情報

店名武蔵屋
ジャンル履物店
住所熊本市中央区呉服町1丁目1

電話番号

096-352-6497

営業時間

9:30~17:00

定休日

日曜、祝日

マップ/アクセス

熊本市電A系統 /  呉服町電停より徒歩3分

 

マドカイ(Barber大洋)

先ほどの「武蔵屋」の2軒お隣にある店舗。

マドカイの店舗外観

この店舗、ちょっと面白い取り組みで活用されているんです。

店舗の窓に記載されている「BARBER大洋」は以前、この場所で営業されていた理容室の名前。ただ、このお店は20年ほど前に閉店され、シャッターが閉まった状態になっていたそうです。

しかし、建物は町家で歴史的建造物であることから、この建物を何とか残そうと行われている新たな町屋保全の取り組みが「マドカイ」です。(マドカイについては、こちらのサイトをご参考に)

具体的には、閉店した店舗のファザード(建物の正面の部分)をギャラリーとして活用するというもの。

実際にここで商品を購入できるわけではありませんが、店舗の窓にディスプレイされている商品を販売しているお店のQRコードが貼ってあり、それを読み込んでECサイトで購入できるようになっています。

とても面白い取り組みですね。

店舗情報

店名マドカイ(Barber大洋)
ジャンルギャラリー
住所熊本市中央区呉服町1丁目3

マップ/アクセス

熊本市電A系統 /  呉服町電停より徒歩3分

 

彼方/KANATA.骨董と器

呉服町二丁目にある、骨董品や和食器などを販売するお店。

彼方の店舗外観

食器の種類はそれほど多くはありませんが、素敵な店内のお店です。

店舗情報

店名彼方/KANATA.骨董と器
ジャンルアンティークショップ
住所熊本市中央区呉服町2丁目31-1 シティガーデン呉服町1階

電話番号

096-274-0033

営業時間

11:00~18:00

定休日

不定休

公式サイト

http://kanata-tc.com/

Instagram

@kanata_antiques

マップ/アクセス

熊本市電A系統 /  呉服町電停より歩いてすぐ

 

魚よし

呉服町二丁目にあるお寿司屋

魚よしの店舗外観

創業100余年の老舗店です。

2016年に発生した熊本地震で被災し、しばらく休業していましたが、2018年9月にこの地に新築リニューアルされています。

魚よしの店舗外観

新築リニューアルということで、店舗はとてもきれいです。

店舗情報

店名魚よし
ジャンル寿司店
住所熊本市中央区呉服町2丁目22

電話番号

096-352-4062

営業時間

11:30~14:30(L.O. 14:00)
17:30~21:30(L.O. 21:00)

定休日

水曜、第4火曜

食べログページ

https://tabelog.com/kumamoto/A4301/A430101/43006401/

マップ/アクセス

熊本市電A系統 /  呉服町電停より徒歩1分

 

熊本県民共済プラザ

呉服町三丁目にある紳士服仕立屋

県民共済プラザの店舗外観

紳士服だけではなく、ランドセルなども販売されています。

県民共済プラザの店舗外観

店舗は少し奥まったところにあります。黒塗りのかっこいいモダンな建物ですね。

老舗店ではありませんが、呉服町のなかで唯一の服飾店です。

店舗情報

店名県民共済プラザ
ジャンル紳士服仕立店
住所熊本市中央区呉服町3丁目20

電話番号

096-211-0050

営業時間

10:00~18:00(祝日の場合は営業)

定休日

水曜、木曜

公式サイト

https://www.kumamoto-plaza.jp/

マップ/アクセス

熊本市電A系統 /  祇園橋電停より徒歩3分

 

こめとく

呉服町三丁目にあるお米屋です。

こめとくの店舗外観

昭和25年(1950)に呉服町二丁目に創業され、昭和52年(1977)に現在地に移転されています。

現在は、お米だけではなく、手作りのおにぎりとお弁当も販売されています。

店舗情報

店名こめとく
ジャンル米販売店
住所熊本市中央区呉服町3丁目24 おむすびころりん

電話番号

0120-548-490

営業時間

9:00~18:00

定休日

土曜、日曜

Instagram

@kome_toku

マップ/アクセス

熊本市電A系統 /  祇園橋電停より徒歩3分

 

呉服町散策 ~ まとめ

今回は、加藤清正公が築いた城下町「古町エリア」の中から呉服町を散策しました。

この町は、細工町に次ぐ古い町ということでしたが、現在はマンションが多く建ち並ぶエリアとなっていました。

呉服屋はありませんでしたが、服飾関係のお店が1店舗ありました。

市電の線路がまっすぐ続く、写真撮影スポットにはぴったりな町ではないかと思いました。

 

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