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だまされてみたい時もある…
マスターからいただいた黒光りする名刺には、金色の文字で「騙してみたいみたいこともある…だまされてみたい時もある…」と書かれていました。11月某日、熊本市の繁華街のビル5階、マジックバー「PARANIA(パラノイア)」を訪ねました。
このお店を最初に訪れた時、薄暗い店内で受け取った名刺は妖しく光り、何か仕掛けがあるのではないかと、つい目を凝らしてしまいました。「名刺あげるけど、作るのにお金がかかっているんで、また来てくださいよ」とマスターが笑いました。
最初は知人グループに誘われて、なんの予備知識もなく来店。目の前で繰り広げられる見事なマジックに、すっかり心を奪われてしまいました。帰り際に「取材はNGですか?」と思い切って聞いてみると、快くOKをいただけたので、1月も開けずに地元ローカルメディア「くまきゅー」の中野さんをお誘いして2回目の来店。再訪の約束も果たせました。
マジックにはもともと興味があって、タネについて色々と調べたこともあります。どんなに不思議なマジックでも必ずタネがあります。特に最近は、youtubeなどでタネや仕掛けが公開されているものも多いです。マスターは「世の中でタネが暴かれているのはやりません」と言います。
あの「ミスターマリック」も
そもそも、マスターはどうやってマジックを習得したのでしょうか。カウンターの後ろに、DR.ZUMAというマジシャンの写真が飾ってあります。この方がマスターの師匠。本業はお医者さんで、福岡で医学生をやっているころに出会ったそうです。知り合ったその日のうちに、徹夜でお互いのマジックを見せ合い、その腕前に惚れ込んで弟子入りをお願い。それ以来、交流が続いています。
2013年の開店20周年には、あのミスターマリックを招いて、熊本市内のホテルキャッスルでディナーショーを開催。地方のイベントにミスターマリックが来てくれるのは、とても珍しいそうです。
どんなマジックが披露されるかというと
ここで、マジックの詳細を書いてしまうのは野暮なので、簡単に紹介します。当然でしが、どれ一つタネは分からなかったのですが…
まずは、カードが宙に浮くマジックから。
なぜか、手で押さえているはずのお札が別のものに入れ替わってしまうマジック。
カード、コインやお札、指輪とひもを使ったマジック、など次から次へとテンポ良く続きます。
またこの日は、ステージマジックも披露していただきました。予想していても、目の前で鳩が出てくるのにはびっくり。どこかに隠してあったはずなのですが、目を凝らしていても、分かりませんでした。
タネも仕掛けもございます
一言で表現すれば、あるはずないものが、あるはずのない所に移動したり現れたり。目の前でやっているのに、全然わからないのです。テレビのマジックショーのように収録ではなく、まさに眼前で起きる奇跡のような現象。もし「これは超能力です」と言われたら、信じてしまう人がいるだろうなあというレベルです。
しかし、マスターは「タネもしかけもあります。すごく練習は必要だけど」と言います。それだけに、超能力者を称する一部のマジシャンには批判的でした。
ネット通販で、マジックの仕掛けも購入することができます。タネを詮索するよりも、気持ちよくだまされるのがマジックを楽しむコツのように思います。
店名の「パラノイア」とは、精神医学用語で日本語にすると「偏執」「妄想」という意味。なかなか渋いネーミングです。
予約して行きたい
マスターによると、飛び込みの客はほとんどいないそうです。マジックの準備もあるので、できるだけ予約してから来店した方がスムーズに楽しめそうです。せっかくなので、カウンターで間近に見た方が堪能できます。
近いうちにまた再訪したいと思う一夜でした。
店名 PARANNOIA (パラノイア)
料金 飲み放題(90分) 3,675円(税込)
住所 熊本市下通1‐11‐15ライオンビル松藤館5F
定休日 とりあえず年中無休(電話すると確実)
営業時間 19:30~翌1:00
TEL 096-352-5415
席 20席
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