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熊本市の八王寺町は東京の八王子市とよく漢字を間違われるが、なぜか八王子という名前が付いたマンションが存在する

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熊本市「八王寺町」を「八王子」と間違ったことが一度はありませんか?

JR豊肥線南熊本駅の南側一帯に、八王寺が広がっています。電柱の町名表示

同じ発音の地名、東京都八王子市が有名なので、「はちおうじ」と聞けば「八王子」の表記だと勘違いしていた人もいるのではないでしょうか。正直に言って、急に聞かれたらどっちだったか自信を持って答えられたか怪しいです。

八王寺町には「八王子」の名前を持つ建物が実在する

Googleマップで熊本市八王寺町一帯を拡大していると、ところどころ「八王子」という文字がちらほらとみられます。Googleマップの固有名詞がどうやって入力されているかは分かりませんが、「紛らわしいので、だれかが間違って入力したのだろう」と最初は思いました。

その中に、フローレス八王子というマンションが、1から3まであることになっています。ストリートビューの画像で確認してみると、壁面に記された建物の名前がなんと本当に「八王子」という表記になっていました!

自分の目で確かめてみるため、現地に行ってみると、確かにはっきりと「八王子」となっていました!

フローレス八王子しかし、このマンションの壁面にはしっかり「八王寺」と書いてあります。

フローレスの壁

すぐ近くにある2の方に行ってみると、やはり「八王子」と表記してありました。ちょっと字が小さいですが、町名表記と建物を一緒に撮影してみました。

フローレス八王子2歴史的には「八王子」の方が正しいらしい

熊本日日新聞が八王寺の地名の由来について連載で取り上げています。そこには意外な事実が書いてありました。

歴史的背景からすれば、地名としても八王子が本来の地名で、現在の八王寺は王子の子が寺に誤って記されたものといえる。(熊本日日新聞 2012年8月25日付朝刊「続・くまもと地名あらかると」より)

連載によると、鎌倉初期に「八王子庄三十八丁」(詫麻文書)という荘園がありました。地名の由来は、新仏習合の八王子信仰に基づいたものらしいというのです。

マンションの一階に、ちょうど不動産屋さんが入っていたので、このマンションの名前についてお尋ねしてみました。(引っ越しに興味があったので、周辺の物件について聞きたいこともありましたが)すると、この名前はマンションのオーナーさんの意向だというのです。

最初は、「もしや勘違いで名前を付けてしまったのでは?」と失礼なことも思いましたが、よく考えたらさすがに間違って3棟も建てないだろうと。オーナーの方は、歴史的な背景を知った上で、あえて付けたのかもしれません。

しかし、住民の方は住所とマンション名を「八王寺」と「八王子」できちんと書き分けているのでしょうか。気になります!

同じような事例を発見

岡山県倉敷市の八王寺町内会のブログに、八王子とよく間違われるという記事が載っていました。倉敷市にも同じような地名があって同じような間違いが起きているとは、行ったことはないけど親しみを感じますね。


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