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福岡県大牟田市の中にある熊本県荒尾市の飛び地3か所 住民税は熊本が集め、行政サービスは福岡が提供

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飛び地マニアの間では有名な荒尾市

福岡県大牟田市の中に、小島のように3か所の熊本県荒尾市の飛び地があります。飛び地マニアの間では全国的に有名で、境い目好きのライターの方が詳細な記事を書いています。(福岡県の中に飛び地が3か所もある場所」

荒尾市の飛び地が大牟田市に存在するのは、江戸時代に水不足に悩む福岡側に、熊本側が、かんがい用水を分けてあげた代償に土地を譲り受けたのが始まりのようです。

この記事では、飛び地の住人の声を取り上げ、車のナンバーが熊本ナンバーになっていることを紹介していました。

警察官はちゃんと飛び地も巡回していた

熊本日日新聞が、荒尾市の飛び地についてさらに詳しく伝えていました。2015年の国勢調査によると、18世帯45人が住んでいるということです。

飛び地の地図

熊本県警の警察官が飛び地まで出向いて巡回しているというのが意外でした。緊急事態の時は、福岡県警と熊本県警の両方からパトカーが駆け付けるそうです。

住民税は荒尾市が集めるが、サービスは大牟田市が提供

また、住民税は住所がある熊本県が集めているものの、ごみ処理や水道などの行政サービスは大牟田市側が提供しているとのこと。わざわざ飛び地のためだけに水道を引いたりするとかえって費用がかかるのでしょう。

市外局番も大牟田市と一緒で、119番や110番通報はいったん福岡側にかかるそうです。

平成の合併で消失した天草町の飛び地「向辺田」

熊本県内には、かつて存在した飛び地がありました。平成の合併で天草市が誕生する前の、旧牛深市の中にあった旧天草町の飛び地「向辺田」です。

旧天草町側から羊角湾をはさんで、まさに向こうにある場所です。道路事情が良くなかった江戸時代には船による移動が中心だったため、対岸との交流があったとも聞きました。朝日新聞も2004年に取り上げています。

道路事情も改善してからは、生活圏が近い陸続きの牛深市との合併話もあったそうですが、実現しませんでした。結局、その後の天草市誕生で飛び地が解消されることになります。

 


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