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【熊本城下町散策シリーズ~古町エリア編⑦】加藤清正公が築いた古大工町をぶらりと散策してみた!

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熊本市の有名観光地の一つ「熊本城」。

熊本城を築城した加藤清正公は現在の熊本の基盤を造り、熊本の人からは「せいしょこさん」の呼び名で親しまれています。

その加藤清正公が熊本城築城とともに行ったのが城下町の整備でした。

この城下町は現在、どのような姿になっているのでしょうか。

そんな城下町を巡る「熊本城下町散策シリーズ」。

第七回目となる今回は、加藤清正公によって築かれた城下町「古町」エリアの一角、古大工町(ふるだいくまち)を訪ねてみました。

碁盤目状の町割りと寺院が織りなす独特の景観で知られる古町エリア。

その中で古大工町を散策しながら、その歴史と現在の姿をご案内します!

 

加藤清正公が築いた城下町と古町について

熊本城の築城と共に整備された城下町です。

加藤清正公は1601年から熊本城の改築に着手し、城下町の整備も進めました。

その際、「新町」と「古町」、2つの城下町を造りました。

新町は熊本城の正面にあたり、5つの城門に囲まれた城内町で、短冊形の町割の中に御家中の武家屋敷と町人町が混在していました。

古町は熊本城の南側に位置する由緒ある地域で、火事による延焼防止および有事の際の軍事拠点として碁盤目状の中心に寺を配した「一町一寺(いっちょういちじ)」の町割の中に、坪井川の荷揚げ場を有する問屋が軒を連ね、物流の拠点として発展しました。

 

一町一寺の町割について

古町エリアの特徴的な都市計画として「一町一寺」が挙げられます。

これは一つの町内に必ず一つのお寺を配置するという、加藤清正公の独特な考えに基づいた町づくりです。

この制度により、お寺は地域コミュニティの中心として機能し、防災や教育の役割も担っていました。

 

古大工町について

古大工町の通り

今回散策した古大工町は、細工町三丁目呉服町三丁目にはさまれたエリアです。

町の名前はその名の通り、大工職人が多く住んでいたことからつけられています。

 

マップ

古大工町はこのエリアになります。

 

いざ、古大工町を散策!

ここからは、散策風景を紹介していきます。

今回は、細工町三丁目側からスタート!

ちょっと面白いなと思ったのは、区画が道路で区切られていないことです。

古大工町は、細工町三丁目をちょっと入ったところで区切られているんです。

古大工町から見た細工町

ちょうどこのあたりが境界線になります。こちらは細工町三丁目側です。大きな通りからちょっと離れているのが分かります。

細工町については、以前散策して紹介していました。

こちらが細工町の散策記事です。

 

そして、振り向くと古大工町の通りとなります。

古大工町の通り

まっすぐに道がのびています。

通りを歩くとすぐに見えてくるのが「西川食品」です。

西川食品の店舗外観

このエリアでは1店舗しかない貴重な八百屋さんです。

 

西川食品の店舗外観

もともとは古大工町のお隣にある細工町三丁目に創業して80年間営業されていたようですが、平成17年にこちらに移転されたそうです。

昔ながらの八百屋さんといった感じのお店です。

 

古大工町はその名の通り、大工職人が多く住んでいたエリアですが、今はまったくその面影はありません。

まっすぐな通りには、住宅やマンションが建ち並びます。

 

そして、反対側の端の区切りも市電通りのちょっと手前になります。

古大工町近くの市電通り

全長70メートルほどの通りでした。

 

古大工町にある「一町一寺」のお寺

古大工町は範囲が狭いエリアであるため、この町にはお寺が存在しません。

お隣の細工町や万町には存在するため、これらの町のお寺が古大工町のお寺もかねていたのかもしれません。

 

古大工町にあるお店など

今回散策した古大工町にあるお店を紹介します。

魚蔵(うおくら)

魚蔵の店舗外観

赤いのれんと提灯が印象的な居酒屋さんです。

お店の前にも掲げてありますが、大正15年創業の老舗店です。

 

魚蔵、豊住の店舗外観

実はここ、お隣が「豊住和史鮮魚店(とよずみかずふみせんぎょてん)」となっていて、この魚屋さんが営業しているお店なんです!

ということで、当然ながら、魚蔵では新鮮な魚介類を使った料理を中心に提供されています。

料金も比較的安く、リーズナブルな居酒屋さんです。

店舗情報

店名魚蔵(うおくら)
ジャンル居酒屋
住所熊本市中央区古大工町38

電話番号

096-352-3099

営業時間

17:30〜22:00(L.O. 21:00)

定休日

日曜、祝日

Instagram

@uokura___1093

マップ/アクセス

熊本市電2系統 / 呉服町電停より徒歩2分
熊本市電2系統 / 祇園橋電停より徒歩4分
熊本市電2系統 / 河原町電停より徒歩7分

 

古大工町散策 ~ まとめ

今回は、加藤清正公が築いた城下町「古町エリア」の中から古大工町を散策しました。

町名にある大工職人がらみのお店は、現在はありませんでした。

ただ、一軒家やマンションが立ち並ぶ通りには、地域の方々に愛されている昔ながらの八百屋や居酒屋もあり、ちょっと懐かしさも感じるエリアでした。

 

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