熊本のニッチなニュースや情報を紹介

観光

【熊本城下町散策シリーズ~古町エリア編⑨】加藤清正公が築いた西阿弥陀寺町、東阿弥陀寺町、紺野阿弥陀寺をぶらりと散策してみた!

スポンサードリンク

熊本市の有名観光地の一つ「熊本城」。

熊本城を築城した加藤清正公は現在の熊本の基盤を造り、熊本の人からは「せいしょこさん」の呼び名で親しまれています。

その加藤清正公が熊本城築城とともに行ったのが城下町の整備でした。

この城下町は現在、どのような姿になっているのでしょうか。

そんな城下町を巡る「熊本城下町散策シリーズ」。

第八回目となる今回は、加藤清正公によって築かれた城下町「古町」エリアの一角、西阿弥陀寺町、東阿弥陀寺町、紺野阿弥陀寺町(こうやあみだじまち)を訪ねてみました。

碁盤目状の町割りと寺院が織りなす独特の景観で知られる古町エリア。

その中で3つの町を散策しながら、その歴史と現在の姿をご案内します!

 

加藤清正公が築いた城下町と古町について

熊本城の築城と共に整備された城下町です。

加藤清正公は1601年から熊本城の改築に着手し、城下町の整備も進めました。

その際、「新町」と「古町」、2つの城下町を造りました。

新町は熊本城の正面にあたり、5つの城門に囲まれた城内町で、短冊形の町割の中に御家中の武家屋敷と町人町が混在していました。

古町は熊本城の南側に位置する由緒ある地域で、火事による延焼防止および有事の際の軍事拠点として碁盤目状の中心に寺を配した「一町一寺(いっちょういちじ)」の町割の中に、坪井川の荷揚げ場を有する問屋が軒を連ね、物流の拠点として発展しました。

 

一町一寺の町割について

古町エリアの特徴的な都市計画として「一町一寺」が挙げられます。

これは一つの町内に必ず一つのお寺を配置するという、加藤清正公の独特な考えに基づいた町づくりです。

この制度により、お寺は地域コミュニティの中心として機能し、防災や教育の役割も担っていました。

 

西阿弥陀寺町、東阿弥陀寺町、紺野阿弥陀寺町について

東阿弥陀寺町の案内板

紺屋阿弥陀寺町の案内板

このエリアはかつて阿弥陀寺の門前町として開かれていましたが、度重なる洪水によりこのエリアにあった阿弥陀寺は細工町に移転されています。

今回散策した西阿弥陀寺町、東阿弥陀寺町、紺野阿弥陀寺町は東西に横並びに並んでいます。

マップ

西阿弥陀寺町はこのエリアになります。

東阿弥陀寺町はこのエリアになります。

紺野阿弥陀寺町はこのエリアになります。

 

いざ、西阿弥陀寺町、東阿弥陀寺町、紺野阿弥陀寺町を散策!

まずは西阿弥陀寺町からスタートです。

西阿弥陀寺町から見た細工町

西阿弥陀寺町のお隣は細工町となっていて、ここが境界線となっています。(向こう側が細工町)

細工町については以前散策していました。


 

西阿弥陀寺町の通り

それでは方向を変えて、西阿弥陀寺町から散策していきましょう!

町に入ってすぐのところに見えてくるのが、町屋を改装したいくつかのテナントが入った建物です。

ニゴチーズケーキの店舗外観

こちらはチーズケーキの店舗。店構えがかっこいいですね。後ほど「お店紹介」のコーナーで詳しくご紹介します。

道路の両脇にはマンションや一軒家が建っていて、このような歴史的建物の店舗、住居はこのお店以外にはありませんでした。

さらに進んでいくと、東阿弥陀寺町に行くのですが、その前にちょっと面白い地点がありました。

西阿弥陀寺町の通り

こちらの道路なんですが、特別なものはありませんが、面白いのはその区画割なんです。

この道路をはさんで、右側が西阿弥陀寺町、そして左側が呉服町3丁目なっているんです。(後ろ側は西阿弥陀寺町)

区画の割り方が変形していて、ちょっと面白いと思いませんか。

しばらく歩いて行くと、市電通りに出ます。

西阿弥陀寺町と東阿弥陀寺町の間の市電通り

ここから先が東阿弥陀寺町です。

東阿弥陀寺町を大きく占めているのはあるホテルなんですが、こちらも後ほどの「お店紹介」のコーナーで紹介します。

 

東阿弥陀寺町の通り

まっすぐな道を歩いていきます。

 

東阿弥陀寺町と紺屋阿弥陀寺町の間の通り

突き当たりで道路が交差しているので、それを渡った向こう側が紺野阿弥陀寺町です。

 

紺屋阿弥陀寺町の通り

紺野阿弥陀寺町は一軒家が数軒あるエリアです。

 

町の端の方には、こんな歴史的なものがあります。

殿下石

殿下石」です。何の変哲もなさそうな石ですが、この石には歴史上、重要な人物が関わっているんです。石の近くには案内板があります。

殿下石の案内板

その人物とは豊臣秀吉です。案内板によると、豊臣秀吉が当時、鹿児島から勢力を拡大しようとしていた島津氏を平定しようと九州を訪れていた際に、この石に座って休憩したとのこと。

以前は、近くを流れる白川の河川敷にあったそうですが、河川改修の際にこの橋に移転されたそうです。

天下統一した豊臣秀吉が座った石ということで、パワースポットとしても人気急上昇だそうです。

 

万町にある「一町一寺」のお寺

今回散策したエリアには、西阿弥陀寺町に「教厳寺(きょうごんじ)/浄土真宗」があり、東阿弥陀寺町に「善教寺(ぜんきょうじ)/浄土真宗」があります。

教厳寺

西阿弥陀寺町のちょうど中間あたりにあるお寺です。

教厳寺の外観

現代的な立派なお寺です。

 

教厳寺の案内板

一町一寺のお寺には案内板が設置されています。

案内板によると、こちらのお寺は寛永九年(1632)に建立されたそうです。

西南戦争により一度焼失していますが、昭和七年に紺屋町(こうやまち)にあった本堂を現在の場所に再建されたそうです。

マップ

住所:熊本市中央区西阿弥陀寺町18

 

善教寺

東阿弥陀寺町のちょうど中間あたりにあるお寺ですが、2016年に発生した熊本地震により大きな被害にあい、現在再建中のようです。

善教寺の外観

散策時には、本堂と思われるきれいな建物が建っていました。

 

善教寺の案内板

案内板によると、こちらのお寺は慶長十八年(1613)に建立されたそうです。

マップ

住所:熊本市中央区東阿弥陀寺町41

 

 

西阿弥陀寺町、東阿弥陀寺町、紺野阿弥陀寺町にあるお店など

今回散策した西阿弥陀寺町、東阿弥陀寺町、紺野阿弥陀寺町にあるお店などを紹介します。

25 cheese cake(ニゴチーズケーキ)

最初に紹介していたバスクチーズケーキのお店です。

ニゴチーズケーキの店舗外観

この町屋には、明治以降130年の長い間、「商工クラブ」として料亭・宴会場などがあったのだとか。その建物の雰囲気を残したまま、現在は4つのお店が同居しています。この『25 cheese cake』はその中の一つです。

町屋の雰囲気が残っていますね。今回は店内を紹介できませんが、Instagramを見るととてもおしゃれです。

入るのにちょっと敷居が高そうですが、このお店のチーズケーキを味わってみたいです。

店舗情報

店名25 cheese cake(ニゴチーズケーキ)
ジャンルチーズケーキ専門店
住所熊本市中央区西阿弥陀寺町6 商工クラブ 1F

電話番号

080-1755-6363

営業時間

10:00~17:00

定休日

水曜

Instagram

@nigo_cheesecake

マップ/アクセス

熊本市電A系統 /  祇園橋電停より徒歩4分

 

古町 千

こちらは先ほどの『25 cheese cake』の裏側にあるお店です。

古町 千の入口

通りにある趣ある行燈がなんともおしゃれ。

 

古町 千の入口

敷石を歩いて行くとお店の入り口が見えてきます。

このお店は、高級焼きとり屋です。隠れ家的で、高級感も感じますね。

一度、立ち寄ってみたいお店です。

店舗情報

店名古町 千
ジャンル焼鳥店
住所熊本市中央区西阿弥陀寺町6 商工クラブ 1F

電話番号

096-325-7269

営業時間

15:00~22:00

定休日

不定休

Instagram

@furumachi.sen

マップ/アクセス

熊本市電A系統 /  祇園橋電停より徒歩4分

 

ANAクラウンプラザホテル 熊本ニュースカイ

先ほど東阿弥陀寺町でちらっと紹介していたホテルです。

ANAクラウンプラザホテル 熊本ニュースカイの外観

東阿弥陀寺町のほとんどをこのホテルが占めています。

 

ANAクラウンプラザホテル 熊本ニュースカイのエントランス

1968年創業で、天皇陛下、皇太子殿下、首相も宿泊されたことがあるという、歴史あるホテルです。

店舗情報

店名ANAクラウンプラザホテル 熊本ニュースカイ
ジャンルホテル
住所熊本市中央区東阿弥陀寺町2

公式サイト

https://anacpkumamotonewsky.com/

マップ/アクセス

熊本市電A系統 /  祇園橋電停より徒歩4分

 

友達屋製菓本舗

ご家族で経営されている和菓子屋です。

友達屋製菓本舗の店舗外観

おすすめ商品は「くるみ餅」。ちょっと懐かしさも感じる和菓子をいただけます。

店舗情報

店名友達屋製菓本舗
ジャンル和菓子店
住所熊本市中央区紺屋阿弥陀寺町40

電話番号

096-325-2212

営業時間

月曜・水曜:10:00~17:00、火曜・木曜~土曜:9:30~17:00

定休日

日曜

Instagram

@tomodatiya70

マップ/アクセス

熊本市電A系統 /  祇園橋電停より徒歩4分

 

西阿弥陀寺町、東阿弥陀寺町、紺屋阿弥陀寺町散策 ~ まとめ

今回は、加藤清正公が築いた城下町「古町エリア」の中から西阿弥陀寺町、東阿弥陀寺町、紺屋阿弥陀寺町を散策しました。

町名の由来となった阿弥陀寺は移転されているものの、2つの町に1つずつお寺が存在しています。

お店は少なかったですが、東阿弥陀寺町には大きなホテルがそびえ立つ、古町エリアの他の町にはない町並みでした。

 

他のエリアの散策記事もどうぞ!

スポンサードリンク

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP