南阿蘇村立野のジオパーク遺産 「柱状節理」が復興工事で削られる

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ジオパークの構成資産が、阿蘇大橋の架け替え工事で削られいた

国連教育科学文化機関(ユネスコ)が認定する「世界ジオパーク」の構成資産の一つ、南阿蘇村・立野峡谷で、阿蘇火山の溶岩活動を示す「柱状節理」の一部が、国土交通省が進める阿蘇大橋の架け替え工事で削られていたことが分かりました。地元からは「景観保全への影響などを丁寧に説明してほしかった」との声が上がっています。

柱状節理

立野峡谷にある柱状節理。岩がカーテン状に川岸に並んでいる=2015年、南阿蘇村

立野のジオパーク資産 「柱状節理」復興工事で削る(熊本日日新聞)

国連教育科学文化機関(ユネスコ)が認定する「世界ジオパーク」の構成資産の一つ、南阿蘇村・立野峡谷で、阿蘇火山の溶岩活動を示す「柱状節理[ちゅうじょうせつり]」の一部が、国土交通省が進める阿蘇大橋の架け替え工事で削られていたことが14日分かった。地元では「景観保全への影響などを丁寧に説明してほしかった」との声が上がっている。

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柱状節理とは

読み方は「ちゅうじょうせつり」。溶岩が固まる際にできる、角柱状の割れ目のことで、立野峡谷ではカーテン状の岩が川岸に数百メートルにわたって現れており、県内外からの見学も多いそうです。福井県の東尋坊も有名です。

ジオパーク遺産とは

日本ジオパーク委員会によると、ジオパークは以下のように定められています。

●地域の地史や地質現象がよくわかる地質遺産を多数含むだけでなく、考古学的・生態学的もしくは文化的な価値のあるサイトも含む、明瞭に境界を定められた地域である。
●公的機関・地域社会ならびに民間団体によるしっかりした運営組織と運営・財政計画を持つ。
●ジオツーリズムなどを通じて、地域の持続可能な社会・経済発展を育成する。
●博物館、自然観察路、ガイド付きツアーなどにより、地球科学や環境問題に関する教育・普及活動を行う。
●それぞれの地域の伝統と法に基づき地質遺産を確実に保護する。
●世界的ネットワークの一員として、相互に情報交換を行い、会議に参加し、ネットワークを積極的に活性化させる。

阿蘇ユネスコ世界ジオパークは、2009年10月28日に日本ジオパーク認定、2014年09月23日には世界ジオパーク認定されています。


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