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外国産のアサリが熊本県産と偽って販売されていた可能性がある問題で、直接関係のない熊本県産のハマグリが大量に返品されていたことがわかりました。また熊本県の水産統計にも、漁獲量を大きく上回る県産アサリの市場流通が記録されており、偽装の疑いが長年見過ごされてきた可能性も指摘されています。
風評被害? 熊本市の漁協で県産ハマグリが大量に返品
外国産のアサリが熊本県産と偽って販売されていた可能性がある問題で、熊本市南区の川口漁協で県産のハマグリが「今は売れない」として大量に返品されていたことがわかりました。
アサリとハマグリは直接関係ないのですが、ネット上では勘違いして批判したり、アサリの偽装を知っていて見て見ぬふりをしていたのだろうといった中傷コメントが相次いでいます。
あいまいな情報に基づいた安易なコメントは控えたいところです。
今月3日、県外の商社にハマグリ2トン余りをおよそ300万円で販売したところ、2日後に「小売店から熊本県産は今は売れない」として返品されたということです。このため、漁協では、返品されたハマグリを今月6日、海に戻す措置をとりました。(2022年2月8日 NHK)
内密出産の出生届 法務局は「法令抵触か回答いたしかねる」
熊本市の慈恵病院で「内密出産」を希望する女性の赤ちゃんの出生届を、医師が提出することが法令に抵触するか確認するため、病院が問い合わせていた質問状について、法務局は「回答いたしかねる」などと文書で回答しました。
このため病院は、今月14日に親の名前を書かずに提出する予定だった出生届について提出を見合わせるとしています。
法務局は10日病院に対し文書で回答し、犯罪に当たるかどうかは捜査機関が個別に判断するもので回答はいたしかねるとしています。そのうえで出生届の提出がなくても、市区町村長の職権で戸籍の記載が出来るよう少なくとも出生日と出生地の情報を、市区町村長に提供するよう求めています。(2022年2月10日 NHK)
梅毒、約9割が性的接触で感染 熊本県が初公表
熊本県は、性感染症の梅毒が近年急増していることから2021年の感染経路別の報告数を初めて公表しました。約9割が性的接触による感染で、このうち4割弱が直近6カ月以内に性風俗産業への従事・利用歴がありました。
現代では薬で治療できるようになりましたが、かつては末期には鼻が落ちたり、死亡することもある恐ろしい病気でした。
県健康危機管理課によると、21年の感染者の感染経路は性的接触が117人と約9割を占めた。このうち性風俗産業の従事・利用歴は「あり」43人(37%)、「なし」43人(同)、「不明」31人(26%)。性別は男性95人、女性36人。男性は20~40代、女性は20~30代が多かった。(2022年2月11日付 熊本日日新聞)
熊本県、アサリ偽装疑い見過ごす? 統計の漁獲と販売に大差
輸入アサリを熊本県産と偽る大規模な産地偽装疑惑は、県産アサリの漁獲量と販売量の大きな差を農林水産省が疑問視したのをきっかけに表面化しました。
しかし熊本県が毎年作成している水産統計にも、漁獲量を大きく上回る県産アサリの市場流通が記録されており、偽装の疑いが長年見過ごされてきた可能性を熊本日日新聞が指摘しました。
県の統計資料「熊本県の水産」に記載されたデータによると、県産アサリ類の漁獲量は、年間で千トンを超えた年はありません。これに対し、同じ期間の県産アサリの取扱量は、「熊本県の水産」にデータがある大阪府内の中央卸売3市場だけでも年間1309トン~1666トンに上っていました。
熊本県産の信頼回復のためにも、徹底的に真相を明らかにして欲しいですね。
矛盾するかに見える数字のギャップを問題視しなかった理由について、県は、今回の産地偽装疑惑でクローズアップされた食品表示基準の「長いところルール」を持ち出す。輸入アサリであっても原産国より県内での蓄養(成育)期間の方が長ければ「熊本」を原産地表示できる仕組みだ。「流通量には正当に蓄養されたアサリも含まれると考えられ、量の違いだけで偽装と判断するのは難しかった」(水産振興課)という。(2022年2月13日付 熊本日日新聞)
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