2021年1月第4週の熊本関連のニュースでは、おととし、熊本県芦北町の住宅で死産した赤ちゃんの遺体を遺棄した罪に問われたベトナム人の技能実習生の２審の裁判で、福岡高等裁判所は、１審の判決より軽い懲役３か月執行猶予２年の有罪判決を言い渡しました。人気漫画「ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ（ワンピース）」の三刀流の剣士「ゾロ」の銅像の除幕式が２２日、熊本県大津町の大津中央公園でありました。

山鹿市中心部で火事 空き家や住宅など焼ける

　１７日夕方、熊本県山鹿市の中心部で空き家とみられる住宅から出火して、周辺の建物などが焼ける火事がありました。現場は、山鹿市中心部にある温泉施設「さくら湯」近くの住宅や店舗など建物が密集する場所です。

　この火事で出火元とみられる空き家を含め７棟の住宅や店舗が全半焼しました。

　火はおよそ４時間３０分後に消し止められましたが、警察によりますと、この火事で、これまでに出火元とみられる空き家と周辺の店舗兼住宅など４棟が全焼し、３棟の建物も１部焼けたことが確認されたということです。(2022年1月18日　NHK)

赤ちゃん遺体遺棄の罪 ベトナム人技能実習生に２審も有罪判決

　おととし、熊本県芦北町の住宅で死産した赤ちゃんの遺体を遺棄した罪に問われたベトナム人の技能実習生の２審の裁判で、福岡高等裁判所は、１審の判決より軽い懲役３か月執行猶予２年の有罪判決を言い渡しました。

　トナム人の技能実習生、レー・ティ・トゥイ・リン被告（２２）はおととし１１月、芦北町の住宅で出産し、死産だった双子の赤ちゃんの遺体を段ボール箱に入れて自宅に放置したとして、死体遺棄の罪に問われました。

　１審の熊本地方裁判所は「遺体を弔わずに放置し、一般的な宗教的感情を害することは明らかだ」などとして、懲役８か月、執行猶予３年の判決を言い渡し、被告側が控訴していました。

　１９日、２審の判決で、福岡高等裁判所の辻川靖夫裁判長は「死産から遺体が見つかるまで１日余りしかたっておらず、室内に置いておいた行為は放置とまでは言えない」と指摘し、１審の判決を破棄しました。そのうえで「段ボール箱で二重に包み、十数片の接着テープで封をしたうえで自分の部屋の棚の上に隠しており、死体遺棄に当たる」と指摘しました。一方で「技能実習生として来日し、家族に仕送りをしていた被告が技能実習を続けるために妊娠、出産を隠そうとしたことには一定程度酌むべき事情がある」として、１審より軽い懲役３か月、執行猶予２年の判決を言い渡しました。(2022年1月19日　NHK)

ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥのゾロの銅像が大津町にお目見え

　人気漫画「ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ（ワンピース）」の三刀流の剣士「ゾロ」の銅像の除幕式が２２日、熊本県大津町の大津中央公園でありました。

　刀を両手に持ち、口にもくわえたのゾロの像がお披露目されました。

　県などによる熊本地震の復興プロジェクトの一環で、キャラクター像の設置は９体目。刀を含めた高さは約２メートル６０センチで、台座は１メートル。剣道が盛んな大津町に剣士のゾロが駆け付けて、地震にも負けない町づくりを目指す。(20221年1月23日付　熊本日日新聞)

熊本県内感染者、累計２万人超え １万人からわずか５カ月で

　新型コロナウイルスの熊本県内の感染者が２２日、累計で２万人を超え、２万２６６人となりました。

　２０２０年２月に県内初の感染が確認されてから、１万人に達するまで１年半かかったのですが、１万人から２万人までは、わずか５カ月でした。オミクロン株の爆発的な感染力を実感させます。

　年明けは過去最速のペースで急増し、２２日の感染者は１日当たり過去最多の７７３人。新変異株「オミクロン株」による「第６波」が猛威を振るい、１日からの累計も５８７１人と月別の最多を更新した。(2022年1月23日付　熊本日日新聞)