名物の「荒瀬ダムカレー」はダム撤去工事とともに撤去されたのか?

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全国初となる撤去工事が続く八代市の荒瀬ダム

2017年度末まで6年がかりの撤去工事が続く八代市坂本町の熊本県営荒瀬ダム。いよいよ工事も最終盤を迎えています。全国各地にたくさんのダムが建設されていますが、壊すのはここが初めて。そのため、全国の学会などからも注目を集めているのです。

2016年2月には、最後の門柱が爆破されました。

そもそも荒瀬ダムとは

荒瀬ダムは1955年1月に完成しました。ダムにはそれぞれに治水、発電などの目的があります。荒瀬ダムは当時の熊本県の電力不足を補うために県が計画。建設当時は、県内の電力需要の16%をカバーしていました。

しかし、老朽化が進むなか、地元住民などから撤去を求める声も上がりました。民主党政権時のダム撤去の気運もあって、最終的に蒲島知事が2010年、撤去を決めました。

荒瀬ダムは、工事の濁りでアユ漁などに影響ができないよう、6年かけて慎重に少しずつ撤去してきました。最終的に川底深くのコンクリートや魚道などは残るのですが、地上から見える構造物はすでにほとんどなくなっています。

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全国各地にある「ダムカレー」が荒瀬ダムにもあるらしい

ダムカレーというカレーのジャンルあります。全国ダムカレー協会によると、ダムカレーは2017年9月22日現在、国内で130種類以上の数を数えるそうです。ダムカレーの定義は

1.ダム近隣の飲食店で提供されているカレー
2.主にカレーであることをモチーフとしたカレー
3.主にダムであることをモチーフとしたカレー

だそうです。

道の駅「さかもと」のレストランに荒瀬ダムカレーが登場したのは、2012年12月。当時、ダムの撤去が始まったのを機に、見学者や工事関係者に喜んでもらおうと発売されました。当時から、その存在は知っていたのですが、一度も食べる機会にめぐまれず、気がつけばダムの撤去工事自体が終わりそうになっています。
ダム本体がなくなってしまうのに、「ダムカレー」の販売はどうなってしまうのか?素朴な疑問を解決するため、八代を訪れた機会を活かして、訪れてみました。

道の駅「さかもと」は、未だに熊本地震の爪痕が残っていて、現在も建物は修復中でした。

坂本村物産館工事中

物産館の正面です。

物産館正面

物産館のすぐ裏手には球磨川が流れています。上流側を望むと、荒瀬ダムの遺構が見えます。休憩しながら、球磨川の雄大な流れを間近に見られるのもこの道の駅の売りです。

球磨川ダム側を望む

下流側はこんな感じ。

球磨川下流を望む

ダムカレーは撤去されていなかった!

さて、物産館に入ろうとすると、入り口に「幻の荒瀬ダムカツカレー」と書いたポスターを発見しました。「かつての雄姿を思い浮かべながらお食べ下さい!」と書いてあるくらいなので、間もなく撤去工事が終わっても販売を続けてくれそう。「幻の」と付いているあたりに、残していこうという心意気を感じます。

ダムカレーポスター

物産館の中の様子。

物産館内部

火曜日はレストランは休館…

しかし、残念なことにレストランは休み!orz

物産館が開いているのにレストランだけが休みなんて…よく調べていなかった自分が悪いのですが。

レストランは休館!

残念ながらカレーの実物の写真が撮れなかったので、老舗カレー情報サイト「カレーの穴」から許可を得て引用させて頂きました。サラダ付きで850円です。

荒瀬ダムカレー

皿が球磨川、カレーのルーが流れる清らかな球磨川の水を表現。そして、坂本産の美味しい米がダム本体、8切れのカツが今はなきダムゲートを表しています。ご飯の上の青のりは球磨川産。食べる前に「ゲートオープン!」と叫ぶのがルールです。

「カレーの穴」では、「一般的なカツカレーだが、ダム撤去を疑似体験できるアイデア勝利のカレー」と評価。味の方は以下のように表現されています。

日本風の素朴なビーフカレーです。粘度が強く、甘口に近いマイルドな味わい。牛肉やニンジン、タマネギの細片が入っています。トンカツは食べ応えがあり、揚げたての衣が香ばしくてサクサク。ボリュームたっぷりでした。

 

「荒瀬ダムカレー」を食べることはできませんでした。ただ、やつしろ全国花火競技大会に合わせて限定発売された、八代特産の「はちべえトマト」を使った、トマトバジルチーズ味のスナック菓子「うまい棒」が売ってあったのでお土産に購入しました。

八代うまい棒

八代トマトの「うまい棒」 全国花火大会に合わせ発売(熊本日日新聞)

第30回記念やつしろ全国花火競技大会の実行委は、21日の同大会開催に合わせ、八代特産の「はちべえトマト」を使った、トマトバジルチーズ味のスナック菓子「うまい棒」を発売する。

まとめ

荒瀬ダムの撤去工事は、ほぼ完了しても、「荒瀬ダムカレー」は撤去されそうにないことが分かりました。これからは、日本で唯一の「ダム本体がないのに販売されているダムカレー」として売り出してはどうでしょうか。

ただ、火曜日は休みなのでそこのところ要注意です。

<開館時間>

3月~10月  午前10時~午後6時
11月~2月  午前10時~午後5時30分

<レストラン>

毎週火曜定休日
平日:11時~14時30分(オーダーストップ14時)
土日祝日:11時~15時30分(オーダーストップ15時)


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